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2025.06.25
メノウ(瑪瑙)は、英語で「アゲート(Agate)」と呼ばれます。名前の由来は、古代ギリシャ時代にさかのぼり、現在のシチリア島を流れるアカテス川(Achates)で多く産出されたことにちなんだとされています。鉱物的には、石英(クォーツ)の微細な結晶が集まってできた「玉髄(ぎょくずい)」の一種です。
縞模様を持つものがメノウとされますが、明確な定義は存在しません。そのため、模様や色の特徴によって、さまざまな名称が用いられています。
天然石の中では比較的入手しやすい一方、品質や産地で価格に大きな差が生じます
メノウは世界中で産出されています。特にブラジルのリオグランデ・ド・スル州やアメリカのオレゴン州、インドのマハーラーシュトラ州などが主要な産地です。採掘地域では商業的な大規模採掘が行われ、高品質の縞メノウが安定的に供給されています。ドイツのイーダー・オーバーシュタインが伝統的な加工拠点として有名です。
日本でも、岐阜県恵那市や群馬県藤岡市などで少量ながら採掘実績があります。産地によって色味や模様、結晶の粒子感に違いが見られ、採掘場所が査定額に影響を与えることも少なくありません。希少価値の高い地域で採れたメノウは、市場で高く評価される傾向があります。